No feeling is final:どんな感情も最終地点ではない
リルケの詩に、次の一節があります。
すべてを経験せよ
美も恐怖も
生き続けよ
絶望が最後ではない
この一節は、映画「ジョジョ・ラビット」の最後、エンドロールの直前に映し出されているので、ご存知の方も多いでしょう。
英語はこうです。
Let everything happen to you: beauty and terror.
Just keep going. No feeling is final.
詩の原語はわからないのですが、英語からは、字幕とは異なるニュアンスを感じます。
字幕は、おそらく映画の展開に沿ったものなのかと思います。
こちら↓は私訳。
物事が起きるままにするのだ:美しいことも恐ろしいことも
ただそのままに。
どんな感情もそれが最終地点ではないのだ。
カウンセリングは、このような時間や体験。
こんなふうに、今ここで、自分に起きている感情や感覚を、ただそのままにしていく。
深い喜びも、耐えられないのではないかと思うような悲しみや怒りも。
なぜなら、終わらない感情はないのです。
そしてその感情の向こうに、新しいものが開かれていくからです。
とはいえ、「感情をそのままに感じること」「耐えがたい感情に触れること」は、とても難しかったり、不安や恐れを感じたりします。
カウンセリングでサポートするのはここ。
あなたのなかで湧きおこったものを、ただただ大切にしていけるようサポートしていきます。