カウンセリングが合わないと感じたとき

カウンセリングを始めてみたものの、満足できない、止めたいと思われたとき。

せっかく勇気を出してアクセスしてくださったのに、ご希望に添えなかったことは、大変心苦しく、本当に申し訳なく思います。

その感覚は大切にしていただきたいですし、どのような選択でも応援したいと思っていますので、中断や中止もしっかり受け止めたいと考えています。


カウンセリングには様々な治療方法があり、それぞれ異なる特徴があります。

一般の方にはとてもわかりにくいことですし、選択しづらいことでもありますので、無料コンサルテーションでご希望を伺い、それに合う心理療法の選択肢をご説明させていただきます。

これは、目的地までのルート選択というイメージです。


カウンセリングでもう一つ重要な点が、セラピストとの相性です。

これは、目的地までの同伴者のイメージです。


クライエントさんが、「違うルートがいい」と思ったり、「もっと自分に合った同伴者を探したい」と思われたならば、それを応援したいと思っています。



カウンセリングの効果において重要なのは、ルート選択以上に、同伴者であるという効果研究の結果があります。

カウンセラーの私は、クライエントさんのペース、歩き方、リズムや呼吸などに合わせていきます。

特に、クライエントさんの身体や気持ちに合わせていくことを心がけています。

「早くたどり着きたい!」と気がせくときは、その思いは大切にしつつ、身体やこころが自然に進んでいくようなペースを一緒に感じていきたいと考えています。


ですが多くのクライエントさんは、自分自身のペースやリズムではなく、他者(カウンセラー)のペースやリズムに合わせようとします。

これは、日本文化的な側面もありますが、それ以上に、一生懸命人に合わせようとしてきたり、人に合わせなければ生きていくことが困難だった、ということがあります。

ですから、クライエントさんに大事にしてもらいたいこと、そして私にとっても大事なのは、カウンセリングをしている中で感じた「違和感」や「引っ掛かり」です。どんなに小さなものでも。

これはクライエントさんが自分のために歩む道なのですから。


カウンセリングが上手く進んでいくときは、社交ダンスやチームダンス、合奏・合唱、フィギュアスケートのペアなどのように、二人の呼吸やリズムが合っています。

私は、クライエントさんが意識・無意識に感じてそうな「違和感」や「引っ掛かり」に、できるだけ早く気づき、修正することに力を注ぎ、二人のリズムや呼吸を合わせることに努めています。

しかし、特にカウンセリングの初期のころは、それが不十分なことがあります。

ですので、クライエントさんが感じた、「何か違う、合わない、モヤモヤする、嫌な感じ、しんどさ、疲れ」などの感覚は、とても重要なのです。

それは、リズムや呼吸を合わせていくための重要な情報で、伝えていただけたならば、その場で修正していくことができます。


このようなことをカウンセラーに伝えるのは、とても勇気がいることです。

その気持ち、とてもよくわかります。

それでも、ぜひ知っておいていただきたいと思うのは、私はそれを心から歓迎しているということです。

歓迎以上に、修正の可能性の機会を示してくださったことへの感謝の気持ちがあります。

その勇気に値するよう、修正を重ねていきたいと思っています。