足跡をふりかえることの、特別な感覚
10年に一度の寒波と言われた今日、私が住んでいるところは、昨晩から降り続いた雪が積もって、一面の銀世界でした。
転居が多かったとはいえ、ほとんど西日本で育った私にとって、雪は、何か特別な感じがするものです。
いつもとは違うように見える町。
車や人の往来が少なくなり、静けさが広がります。
鳥の鳴き声も、こんな日は聞こえません。
降り積もった新雪に足跡を残す。
たったそれだけのことに、心が躍るのはなぜなのでしょう。
一面の雪がうれしくて歩いた跡です
何もないところへ、自分が踏み込んだこと
一歩一歩を、ゆっくりと、しっかりと進めること
その歩みが、何か特別な感じがすること
そうして振り返ると、自分が歩んだ跡が見えること
新雪の中を歩くのは、こんな特別な感じを感じさせてくれるからでしょうか。
誰もがみな、生まれてから今まで、歩みを続けます。
その一歩一歩と進んできた足跡のない人は、一人としていません。
時折、止まっていたように感じたことがあったとしても、立ちすくんだその場には、いくつもの踏み跡があったことでしょう。
でもその足跡を自分で見て、感じることは、難しいことが多いかもしれません。
カウンセリングでは、クライエントさんの歩み、
一歩、一歩の足跡を
自分だけの、特別な歩みとして
しっかりと感じていけることを目指しています。
「これが、私が歩んだ跡なのだ」という、
この特別な感じを、味わいたいと思います。