どんなカウンセリングですか?どんな効果がありますか?

私はAEDP™セラピーという心理療法を用いたカウンセリグを行っています。

AEDP™セラピーがどのようなものか、そして、どのような効果や変化をもたらすかについて書いていきたいと思います。


AEDP™セラピーを一言で言うと、「あなたが傷みを体験したところで、当時よりも力を感じられるよう手助けをすること」です。


カウンセリングを求めている方は、「こころ」が痛んでいます。

その痛みは、具体的ではっきりしている場合も、あまりはっきりせず漠然と感じられている場合もあるでしょう。ある一つの出来事で生じた痛みかもしれませんし、いろいろなことが積み重なってきたのかもしれません。


それがこんなふうに今のあなたのこころに苦しみをもたらしているのは、苦しい出来事、喪失や被害、人間関係のこじれなどが起きたそのときに、

ただそばにいてくれる誰か、支えてくれる誰かを感じられなかったことが影響していると考えられます。


AEDP™のカウンセラーは、その深い孤独を解き放つことを重視します。

あの時は一人だった。

でも「今」は一人ではない。

こうやって、今、ここで、カウンセラーと一緒にいるのだということ、それを感じてもらうことを大切にしています。


そして、痛みを受けるだけだったあの時とは違う「今、ここで」、「カウンセラーと一緒に」、新しい体験を進めます。

あの時にできなかったこと、難しかったことを。

たくさん泣く。ちゃんと怒る。言いたいことを言う。

こういった体験を一緒に進めていきます。


あの時に十分感じることなく凍結してきた感情を、十分に、しっかりと感じると、

台風の後は必ず晴れやかな青空が広がるように、

大波の後は必ずおだやかな小波が打ち寄せるように、

感情に変化が起こります。

この変化は、自分自身についての変化へとつながっていきます。


こういう体験をカウンセリングで一つひとつ繰り返していくことで、安定的で、満ち足りた自分、

「これが私なんだ」という感覚を感じることができるようになっていきます。



もう一つAEDP™セラピーで大切にしていることは、誰もが持つポジティブな(肯定的な)側面にしっかりと光をあてることです。

生物は根源的に「生きよう」とする方向へと向かっています。

過去の苦しみに対処し、なんとか生き抜いてきたからこそ、カウンセリングを受けようと思っているのです。

自分で知っている力に、そしてまだ気づいていない力にも光をあて、

回復と成長に向かう根源的で生得的な力を、さらに、もっと大きく広げていくことも大切にしています。



カウンセリングのセッションでは、具体的には、今ここで感じているものに、ゆっくりと注意を向け、感じてもらうようにしています。

身体で感じられていることや、かすかに湧きおこってくるような何かに、丁寧に気持ちを向けていきます。

感情を感じることができないとか苦手です、というクライエントさんは少なくありません。

でも感情がない人はいません。

それをお手伝いするのが、カウンセラーである私です。



AEDP™セラピーについてもっと知りたい方は、専門家向けですが、日本語で二つの書籍が出ています。花川ゆう子さんとロナルド・J・フレデリックさんの本は、一般の方にも読みやすく書かれています。

「あなたのカウンセリングがみるみる変わる!感情を癒す実践メソッド」花川ゆう子・著、金剛出版

「感情を癒やし、あなたらしく生きる4つのステップ~気づく・鎮める・感じきる・心を開く」 ロナルド・J・フレデリック著、花川ゆう子監訳、武田菜摘訳、福村出版

「人を育む愛着と感情の力~AEDPによる感情変容の理論と実践」ダイアナ・フォーシャ・著、福村出版



※このブログ記事は随時書き替える可能性があります。私は2022年6月現在、アメリカのAEDP™研究所の認定セラピストのトレーニング中ということもあり、「私の最適のことば」をこれからも見つけていきたいと思っています。また、AEDP™セラピーは現在も最新の知見を取り入れながら進歩していっているためです。ご了承ください。

※2023年3月:書籍を一冊追加しました。