あなたの心に響く言葉
ブログを書き始めてから、書くことや文章、言葉についてよく考えます。
小説、エッセイなどを読んでいて、スルリと入ってくるものもあれば、どうにも引っかかってしまうものもあったり、
じんわりと響いて余韻が残るようなものや、心の中の本棚にそっと大切に置いておきたくなるようなものもあれば、
要点だけ掴んで読み飛ばしていくものや、途中で止まって放置しているようなものもあります。
X(Twitter)のほんの短い文章でさえ、不思議とその人の「質感」が現れていて。
どうしてなのかなぁと、
好きな文章と、そうでもない文章に触れながら、どう違うのかしばらく考えていました。
今のところ浮かんでいるのは、私は、書かれている内容ではなく、その文章からその人自身が感じられるかどうか、
書き手が、文章によって自分自身を隠すのではなく、文章によって自分自身を現わしているかどうか、
文章がその人自身かどうか、
ということに反応しているようだと気づいてきました。
こんなふうに感じるようになったのは、カウンセリングでの経験からなのだと思います。
カウンセリングは、二人で言葉を交わすことで進んでいきます。
カウンセリングにおいて、カウンセリングが「意味あるもの」となるのは、
「何について話したか」という内容よりも、
語られた言葉が「まことの言葉」なのかどうか
言葉と言葉の間にあるものもまた、「まことの間」なのかどうか
言葉を交わす二人の間がつながっているか
「意味あるもの」になるやり方や"タイプ"は、クライエントさんによってそれぞれ。
自分の中から言葉をじっくりと紡ぎ出すようなプロセスもあれば、
いろいろ話してみながら、そこからだんだんと浮かび上がってくるプロセスもあったり。
話してよかったなぁ
言葉になってよかった…
こういう体験になったらと思いながら、
わたしもまた一緒に言葉を味わいたいと思っています。