カウンセリングの頻度

カウンセリングを受けられるにあたって、よく寄せられるご質問の一つが、どのくらいの頻度で受けるのがよいか?です。


それは、「クライエントさんの希望や状況による」です。

料金負担と、カウンセリング目的の、二つの点からご説明します。


料金については、気軽に受けられるような金額ではないことは承知しておりますので、経済的な状況に応じて選んでいただく、ということになります。お支払いが可能な間隔をとっていただくので構いませんし、このブログの最後に書いていますが、どのような間隔でも、それに応じて対応させていただきます。

なお、経済的にお支払いが困難な方は料金のご相談は可能ですので、お気軽にお申し出ください。(※ご利用可能人数の枠がございますので、事前にお問い合わせください。)


次に、カウンセリング目的について。

カウンセリングは、具体的な、あるいは、心理的な困難があると感じていて、「第三者」に話してみよう、聞いてもらおうと思ったり、カウンセリングという方法で解決してみようと思うことがきっかけとなると思います。

ですので、そのような困難の感じがどのくらい大きいかによって、頻度が違ってきます。

頻回に受けることをお勧めするのは、次のような場合です。頻回というのは、週に1回~2回ぐらいになります。

・状況的、心理的なしんどさが大きい

・具体的な問題があるなどして、日常生活の維持が大変

次回のセッションまで気持ちがもつかどうか…、をイメージしてもらったらよいかもしれません。


カウンセリングを受けようと思うきっかけとして、長年の自分の「こころ」の課題を感じて、それに向き合ってみよう、ということもあります。

その場合でも、頻回で比較的短期間で集中して行うと、流れがスムーズな傾向があります。

私が行っている心理療法の効果について研究した論文が先日発表されましたが、研究として行ったセッションは16回でした(4か月間)。

期間をあらかじめ設定したり限定したりする場合は、テーマを絞ったり、ゴールを確認しながら進めていくことになるので、クライエントさんにとっても、終着点がわかりやすいのではないかと思います。

頻回に行うメリットは、セッションの流れや一貫性があることです。

月1回のジム通いと週1回のジム通いでは、身体の健康維持の違いが明確だと思いますが、カウンセリングもそんな感じで、前回から継続してテーマを続けていきやすくなります。


一方で、月1回程度で、進めていくことももちろん可能です。

その場合は、やはりゆっくりとした流れになるので、カウンセリングが、結果的にやや長期間になることがあります。

1か月に1回の頻度は、クライエントさんの日常が進む中での一コマ、という位置づけになるので、クライエントさんの日常が維持されることが、かえって負担が少ない、ということがメリットになる場合があります。

ゆっくりとした流れの中で、ゆっくりと変化が起こっていくことも良い面があると思います。


私のこれまでの経験では、月1回~週1,2回まで対応してきました。

ですので、どのような頻度でも可能です。クライエントさんと頻度に合わせて進めていっています。


また、一定のところを越えて(終えて)、ある程度の落ち着きや安定感などを感じるようになったあと、定期的に、あるいは、不定期にセッションを続けたいという方もいらっしゃいます。

思い立ったときに予約をされて、ひとしきりお話して、「実家に帰省する」ような感じでご利用されたり。

その場合は、年に1、2度お目にかかるという間隔です。



頻度は、開始前だけでなく、途中でもご相談しながら進めていただけます。

自分を感じ、自分自身のリズムやペースを知ること。私がカウンセリングにおいて大切にしていることの一つですので、一緒に相談しながら進めたいと思っています。