私の内なる「感覚」に結び付いているものを探して~AEDP™セラピーの選択と実践①

先週から、2週間に1回、冬休み期間をはさんで来年の5月まで、全部で13回の講座が始まりました。アメリカの東部時間で実施しているので、日本では夜の11時~2時(アメリカ冬時間のときは0時~3時)という、かなりきついスケジュールで、心身ともにムチうって参加することになりそうです。


これは、私がカウンセリングで行っている、AEDP™セラピーというセラピーの講座ですが、通常のセラピスト養成のためのトレーニング講座とは異なり、AEDPの理論や哲学を深めることが目的になっています。そのため、大量の文献購読が課されています。


私は実は、英語はそれほどたいしてできるわけではないのですが、そんなふうなのにこの講座に申し込んでしまっていて、自分の無謀さにあきれています…。

でもこれは今に始まったことではなく、思い起こせば記憶が残る幼少期からありましたし、このAEDPのトレーニングも、今までもすごい無謀なチャレンジをしてきました。


始まったばかりの講座の中で、AEDP™セラピーの創始者で、今回の講師でもあるダイアナ・フォーシャが、「なぜAEDP™セラピーを始めたのか」「AEDP™セラピーの何があなたを惹きつけたのか」「理論はあなたにとってどういうもので、どのように大切なのか」ということを問いかけています。


確かに、私は、自分でも不思議な感じがすることもあります。

私はなぜ、自分にとってハードルが高すぎるにも関わらず、こんなふうに挑戦しているんだろう?

セッションをやっていてやりがいを感じることが大きいとはいえ、なぜこんなふうに自分の時間や力を一生懸命注ごうとしているんだろう?(英語がダメなので、人の何倍もかかりますから…)


それについて、あまりハッキリした答えがあるわけではありません。

「ただ、やりたいから」。


ですが、ダイアナの問いかけを受けて、この1週間、いろいろなことを考え始めました。

そのことを、こうやってブログを書きながら、自分の中で整理してみようかなと思います。




心理カウンセリングには多様なアプローチがあるのですが、私は、そのうちの一つをしっかりと学び、身に付け、実践する、というようなやりかたをしてきませんでした。臨床現場で指導を受けながら、その指導者のアプローチをベースに、他にも研修で学んだことも自分なりに取り入れながらやってきました。これは、他の心理士の多くも同じだと思います。


そうやって研修を受けていた中で、数年前、EFT(エモーション・フォーカスド・セラピー)という、感情に焦点を当てた体験的な心理療法の研修会に参加しました。カナダから来日した創始者の先生の講演でした。

その講座のなかで、先生が、実際のセッションのビデオを見せてくれました。

セッションでは、クライエントの深い感情体験が起き、痛みや苦しみをセラピストが受け止め、展開していくという、非常に印象的でパワフルなものでした。

本当のセッション動画ですし、感情が深く現れているため、とても感動しましたし、衝撃的でした。

こういうセラピーができるようになりたい、と思いました。

しかし当時、EFTを勉強できる環境が近くになく、ただ本を読んで、自分なりに工夫しながらも全く上手くできず、どうしたらいいかわからないまま年月が過ぎました。


その後、別の研修会で、AEDP™セラピーが、EFTとの関連で紹介されました。

私はその研修を聞きながら、すぐさまスマホで検索し、オンライン講座が開かれることを知り、その場でポチッと参加を申し込みました。

AEDP™セラピーのことは全く知りませんでしたし、EFTとAEDP™セラピーの違いも知りませんでした。ただ、勘がおもむくまま、「やっと!」という感覚で参加したのです。


それがAEDP™セラピーを学んだ最初で、5年前のことです。

とても感動しましたし、もっと勉強したいと思いました。

でも最初は、「認定セラピストをめざす」と思うほど、意欲が明確だったわけではありません。

ただ、私の勘が、次も、また次も、と進めようとしていきました。

これだ、と思うような感覚が私を突き動かしてきたのだと思います。



その「勘」や「感覚」に、何かがあること。

AEDP™セラピストとしてやっていくならば、それを言葉にし、自分の中でクリアにしていく必要があること。

ダイアナは講座で、それを求めているのではないかと思いました。



続きは次のブログで…。

私がなぜAEDP™セラピーというアプローチを選択しているのか。

それは、心理カウンセリングを、カウンセラーという仕事をなぜしているのか、ということと結びついています。

まだ散漫なままですが、言葉にしていきたいと思います。