体力づくりも自己肯定も、今日一日の積み重ねから

自分のことを「これでいい」とか「まぁOK」となかなか思えない

というお話は、カウンセリングでしばしば語られます。


私がクライエントさんに、「がんばったんですね」と言うと、

ちょっと戸惑った表情を見せて、そして、

「・・・・自分なりにがんばったんだと思います。でも、☓☓☓・・・」


この「☓☓☓…」のところには、不十分さ、不完全さ、不満足感が続きます。

だって、私はそこまでじゃないから。そんなにたいしたことじゃないから。頑張ったかもしれないけど結果が伴ってないし。

だから気持ちは満たされない。

OK出せるような自分じゃない。

だからもっと頑張るしかない。もっと気遣いすべき。もっと我慢が必要。まだ努力は足りない…。




私はここで、ふたつ、伝えたいです。


ひとつめは、その真面目さ、真摯さ。

自分を甘やかしたり、なまけたりするんじゃなくて、頑張ろう、こなそう、なんとかしようと、やっぱり頑張っているんだ、と思います。

そういうふうにやってきたって、やっぱりすばらしいことだと思います。

(ここでまた、「そうかもしれないけど、いつもじゃないですよ」とか、「だけど頑張ってようやく平均レベルなんです」とか言う声が聞こえてきそうな気もします…笑)

でも中身や結果じゃない、その純粋な一生懸命さは、ただただ、そのまま大切にしてほしい姿勢だと思うのです。



そしてふたつめは、このブログのタイトル。

「自分でOKと思えるまで頑張る」じゃなくて、「とりあえず今の頑張った部分(できたところ)をよろこぶ」のはどうでしょうか。


例えばフルマラソン。

いきなりそこそこの記録を出せる人はいません。それどころか、いきなり完走できる人もそういないでしょう。

どんな人でも、少しずつ練習を積み重ね、走行距離を伸ばしていきます。

並行して、柔軟体操や筋トレなどもしますよね。

完走という目標を達成するために、まず今、その頑張ったこと、やったこと、そのこと一つだけ、それだけに注目してみたいのです。

42.195キロのうちの、たった1キロなのかもしれない。でもまず1キロ走った!


こんなふうに、「とりあえず今の頑張った部分(できたところ)」を、「その頑張った程度ぐらいによろこぶ」というのなら、ハードルが下がりませんか?



大満足じゃなくていいんです。小満足。

100%自信満々、じゃなくていいんです。その5%くらいだけとか。


こういう感じを、カウンセリングで、一緒に見つけて、一緒によろこびたいと思ってます。